上根来地域視察 byあこ

山の家(旧上根来小学校旧校舎)大掃除

プロジェクトの地域拠点となることを目指して、まずは「これからお世話になります!」の大掃除。

ホコリだらけだった体育場の拭き掃除、伸び放題だった校庭の芝刈りに草木の剪定。まだまだ手を入れなければいけないところはたくさんあります。

自然に囲まれた山の中の木造校舎はまるでジブリのような世界です。

上根来集落の視察

現在はトタンが被せてありますが本来は萱葺き屋根の民家が連ねる山村で、日本の原風景が今も残されています。

理想と現実、都会と田舎、人と自然、今と昔、集落の現状を見て回りながら皆それぞれに思いを巡らすところがありました。

いつか、湯気が立ち昇り笑い声が聞こえる萱葺きの民家と、青い棚田が広がる集落に還ることを想像しながら。

 

根来と山と水

昔の根来は「炭焼き(木炭)」が盛んで、山に入ると至るところに炭焼きの窯場跡が見られました。

今は山も人の手が充分に行き届かない現状にありますが、一部の高齢の住民の方や、元住民の有志団体の手によって管理や植林の作業が地道に続けられています。

根来は「水源の森」とされていて、小浜の海まで水を供給していく貴重な資源です。これは地域住民だけの問題ではありませんね。

 

上根来畜産団地跡

地域の最奥に位置する畜産団地、昭和50年代~平成の初めにかけての経営で、これが上根来で最後の産業となりました。

ここにまた大きな産業を誘致するような考えは思い浮かびませんが、牛を最大500頭飼育できた広大な敷地・頑丈な鉄骨・広く大きな屋根・野外の空気。 この場所を使って楽しめる方法ならいくらでも思いつきそうです。

 

サバイバルな打ち上げ会

山の家の校庭でバーベキューをしました。電気なし。ガスなし。水道なし。不便です。でも、ある物と工夫を使って楽しみました。

ただ、この日は台風直撃の前日で、夜から天気が荒れてきました。これはプロジェクトが台風の目となって地域に旋風を巻き起こせという思し召し?と、雨の降りしきる中続けましたが、はたから見れば「避難民」です。良い子の皆さんは台風が来たら家に帰りましょう。

 

最近の活動ブログから

2022年

4月

17日

春の奉仕作業

今日は春の奉仕作業でした。百里会のメンバー10人と応援2人の12人で溝掃除です。

例年になく泥や落ち葉が多く、特に雪でしがら組が壊れた3箇所では、溝がすっかり埋まって大仕事。

いやー、疲れました。

でも、いつもながら百里会のまとまりとパワーには圧倒されます。

2022年

2月

15日

雪室は元気です

ずいぶん暖かくなって、早朝でももうダウンでは暑すぎるのでパーカーを着てウォーキングをしています。

今日の午後は、雪室に600本の酢が入ります。

今年は雪も多いので何度も上根来に行く機会はないだろうと思って、私も今日のうちに地酒を買い集めて入れておくことにしました。自分が飲む分もあるのだけれど希望する人に配りたいと思ったのでちょっと多めに買ってみました。

日本酒だけでなくワインや紹興酒、マッコリなども入れてみることにしました。

蒸留酒は味が変わらないと思われるけれど、物は試しでボウモアを入れてみることにしました。

春になったら希望者を募って送ることにしようと思います。

 

上根来の畜産団地は、全く別世界と思うほど雪がたくさんあります。

こりゃあ、4月頃まで雪が残るかもしれないなと思いました。

今日の雪室貯蔵はFBCの取材がありました。

雪室は断熱もしてあるし日よけもかけてあるので、おそらく6月に入るくらいまでは雪室の機能が残ると思います。(雪そのものは、一番奥の方では夏を越えて秋まで残ります)

今年の夏祭りが2年ぶりに開催されれば雪のプレゼントをしたいですねえ。

2022年

2月

06日

雪室補修

雪室が一部破損していることが分かったので補修作業のため上根来へ集合しました。

市内でも積雪が多く、上根来へなど行けるのだろうかと思っていましたが、早朝からペイローダーで雪かきをしていただいており、難なく現場にたどり着けました。

上根来の皆さんは機動力がすごいのですよ。

 

作業中も雪はどんどん降ってみます。

気温はマイナス2~3℃かなという感触です。

無事作業を終了して帰路につきました。

集落付近は雪に埋もれていました。ここにみんな暮らしてたんだものなと思うと、すごいという言葉しか出てきません。

助太郎の雪囲いの向こうに与左衛門の屋根だけが見えますが、行ってみようという気にもなれません。というか、行けません。^^;

百里会の会長さんのお宅で昼食の弁当を食べ、今後の事について四方山話。楽しい一時でした。

2022年

1月

16日

雪室スタンバイ

午後、除雪をしてもらったとのことなので雪室に行ってきました。

牛舎の間にまた屋根雪がどっさりと落ちて、その気になればあと2~3回雪室が作れるくらい雪があります。雪が全然足りなくて林道の奥まで行くを集めに行っていた年があることを考えると、今年は雪がたっぷりです。

しかし明日からまた寒波なので、また来られなくなるのかなあ。^^;

 

今日は貯蔵庫の中に温度湿度計を設置しました。10分おきにデータを取り続けます。

こういったデータロガーが本当に安く手に入るようになったなあ。

雪室の上にも室外のデータを記録するための温度湿度計を設置しました。

昨年度のデータがこちらです。青が温度でオレンジが湿度です。

データロガーをセットすると温度は直ちに下がって2℃から3℃程度に落ち着きます。雑菌が繁殖する温度は3℃代後半と聞いていますので、4月中旬までは生鮮食料品が鮮度を保つ温度であったことが分かります。

そして6月に入ったころから温度がグッと上昇していますが、このあたりで雪室の機能が失われているようですね。それでも9月中は外気温よりよほど低いのですが。

そして湿度は80%以上をキープしています。今貯蔵している酢やコーヒーにはあまり関係ないですが、野菜を貯蔵するとこの高い湿度がおおいに貢献します。

ちなみに庫外の温度と湿度変化がこちらです。もう全然違います。

温度や湿度の高い低いじゃなくて、安定さが全く違います。いかに雪室が温度も湿度も一定の環境なのかがよく分かりますね。

2019年

2月

23日

雪室完成

今日はモミガラとブルーシートを雪山に被せる、雪室作成最後の作業です。

例年にない少雪の今年、遠敷峠も下の方は雪がどんどんなくなってきています。畜産団地跡も屋根雪はもうありません。

うずたかく積もっていた屋根雪も、もうこれだけしか残っていません。

このわずかに残った雪をかき集めて、できる範囲で雪山に追加しました。これまで何度も3月になってから雪の継ぎ足し作業をしていたのがウソのような話です。

雪の追加が終わり、今日の本番のモミガラ運搬です。

ペイローダーでモミガラを運び、トンパック並みの大袋に入れて、これを雪山の上に引っ張り上げて撒くのですが、この引っ張り上げ作業がずっと悩みの種でした。

今年はそこに救世主塔乗。NPO法人「若狭くらしに水舎」さんからお借りしたロープウィンチです。

ペイローダーでモミガラを運び、大型の袋に入れます。

この袋は底に巾着穴があって、そこから雪を出すことができます。

この袋をまずはバックホウで木柵の上に上げ、そこから雪山の前面斜面をロープウィンチで引き上げます。

モミガラの巻きだし作業は大変ですが、ロープウィンチと巾着袋のおかげで、袋の引き上げ作業はずいぶん楽になりました。

モミガラはたっぷり被せます。

断熱効果があるのはもちろんですが、雪山が融けていくと、その形に追随して、すき間なく被さり続けてくれるので、雪室効果が長く保てます。

モミガラの上からブルーシートをかけて、丸太を上に置きます。

これまではブルーシートが飛ばないようにロープで周りの柱にくくっていたのですが、その方式だとどうしてもすき間ができてしまいます。

この方式なら雪山が融けて下がっていくのに追随してくれるのではないかと、試しにやってみることにしました。何事も「やってみる」ことが大事です。

雪室完成です。

例年より少し雪山が低いですが、例年以上にガチガチに固めてあるので、6月中旬くらいまで持ってくれないかなあと期待しています。

今日はお米の搬入がありました。現在、酢、日本酒、米、へしこ(減塩へしこ)、コーヒー豆を貯蔵中です。