番組ロケ

今日はNHKの番組ロケです。

NHKさんは、去年からずっと取材してくれています。

その前に、コーヒ豆を雪室に入れに来ました。

昨日の小浜市内は春のような陽気だったのですが、雪室はほとんど変わっていません。この季節はむき出しても十分な状態だなあと思いました。

貯蔵庫内の温度は2.3度です。

ボツリヌス菌の繁殖が開始されるのが3.3度なので、1度低い状態です。

「1度しか余裕がない」と思うかもしれませんが、この1度が5月中旬くらいまでは確実にキープされるのですよ。

コーヒー豆は、小浜市内のカフェメルカードミサキさんの自家焙煎です。

真空パックして、3重袋に入れて保存し、2ヶ月くらいで出す予定です。

4月下旬くらいになったら、雪室熟成コーヒーの深い味わいをお楽しみいただけますよ。

助太郎に戻ると、ロケ隊が到着していました。

今日は雪室がテーマではなく、無住集落・上根来がテーマです。

無住集落を研究しておられる林直樹・金沢大学准教授と、タレント女優さんが主役です。

今日は、「無住集落」(上根来がその状態)をテーマにした番組の収録でしたが、すごくいい内容で感動しました。

今回の一連の取材はもともとWACおばまのほうにオファーがあったので、雪室などの活動を通して「里山再生に取り組むNPO」みたいなイメージで取材が始まったように思うのですが、百里会の皆さんを紹介し、制作側としても百里会の取り組みを取材するうちに、話がこちらにシフトしていったのではないかと思います。

私が上根来での活動を紹介するプレゼンをするたびに枕詞のように言っている「誰も住んでないのに地域コミュニティが残っている」という点にフォーカスして、無住化が避けられなくなった時に、どんな無住集落になっていくか、という切り口で今日は話が進められましたが、なるほど確かに私もそういったことを感じていた(「考えていた」ではなく「感じていた」つまり明確に意識してはいなかった)ように思うのですが、こうして真正面から取り上げて言葉を紡いでもらうと、すとんと腹に落ちます。

雪室の活動は、見た目が派手というかわかりやすいのですが、そんなもの(と言ってはいけませんが)より、今日のテーマのほうがよほどTVとして問題提起するという点で、優先的に放映すべき大事な大事なテーマなんだなと納得した次第です。

雪室のほうは来週のニュース等で流すことにして、今日収録したほうは3月に本格的に流すそうです。制作担当さんは、当初雪室活動を切り口にする予定だったのが変わったことをわびておられましたが、それで全然問題ないと思います。いい番組を作ってもらえたなあという気がしました。感謝です。