雪室は、雪氷熱エネルギーを利用して食材を保存・熟成させる伝統的な方法で、上根来では間伐材で作った4m四方の貯蔵庫を高さ5mほどの雪山でおおっています。
貯蔵庫の中は温度1~2度、湿度は100%に保たれており、5月中旬ごろまでボツリヌス菌の繁殖が始まる3.3度未満を保ち、さらに6月中旬ごろまで庫内温度10度程度以下を保ちます。
ここに保存した食材は、みずみずしく長持ちするだけでなく、米や野菜はデンプンの糖化により甘みを増し、酒や酢、コーヒー豆などは刺激成分が減りまろやかになるなどの効果があります。