今日は若狭東高校の実習として「しがら組み」の製作です。
今年で7年目。7回のうち1回は熊川宿で作っているので、上根来では6件目のしがら組み製作になります。
上根来集落の入り口風景。落ち葉が道を埋め、一番きれいな季節になっています。
10時過ぎに作業開始。
竹にナタを入れて割っていきます。
「木元竹末」といって、木は根元から、竹は先端から割っていくといいという、昔の人の知恵です。
ある程度割れたらバールや木の棒をはさんで、一気に割っていきます。
ある程度割れたら、両側から引っ張っても割れます。
この時に、両側への引っ張り具合に差が出ると、よく曲がっているほうに割れ目が偏っていきます。
こういう時は、割れ目が偏ったほうを下にして上に引っ張り上げるように割るとうまくいきます。
竹割りが終わったら杭打ちです。
役1.5mの長さの杭を、30~50cm程度打ち込みます。杭と杭の間隔は1.5m程度を目安にします。
今回は道路施工時のものと思われるコンクリートのバカ打ち箇所があったりして苦労しました。
杭が打てたら竹を編み込んでいきます。根元の太い側を互い違いに、また編み込み方も互い違いになるよういにします。
高校生達はすぐに慣れて、手早く作業を進めていきます。
完成。
今回は延長30mのしがら組みができました。
いつも思うことですが、完成直後のしがら組みは美しいですねえ。
皆さん、ご苦労様でした。
昼食後、畜産団地跡でアブラギリの実を拾いまし。
9月17日に張っておいた網に集まった実を拾います。
盛土法面に網を張って、小段のところにポケットを作っておいたのですが、たくさん集まっていました。
途中で雨が降り出したので作業は中止しましたが、70~80kgほど集まったようです。
作業終了後、山を下りるときに雨上がりの木漏れ日が水蒸気の中で幻想的なモノクロ風景を作っていました。
次の活動は雪が降ってから、雪室作りです。