雪室の第1回蔵出し。今年はチャンネルOの番組を組んでもらっているので、それ用という面が大きい。
さすがは上根来で、まだ雪が残っている。
といっても、例年とは比較にならない量だ。例年ならこ雪室のあたりにももう雪はないけれど、雪山はまだまだ元気である。
貯蔵食材のうち、野菜の一部と酒など、そしてへしこを取り出した。
食文化館にて糖度測定と試食試飲。糖度はジャガイモ以外は期待外れ。野菜もカビが目立ち、なんだか今年は例年よりも水分が抜けたりもしていて、出来がいまいち。外気温が高いせいか、雪室の保温や断熱構造がちょっと違うのか。でも貯蔵庫内の温度は1~2度で順当。
特筆すべきは醤醢。鯛醤醢はナニモノカが凝固してオリのようになって沈殿している。醤醢自体も大変まろやかになって、醤油というよりお出汁に近い。とんがった味がなくなった分だけ旨味成分が目立っている。
この刺激成分がなくなってまろやかになるのは、酒でも酢でもコーヒーでも同じなのだが、実に面白い。