午後、上根来雪室の最終取り出し。さすがにもうこれ以上は無理だろうと判断した。
上根来は初夏の風情。アブラギリの葉も大きくなってきた。これから虫食いが広がるから、今のうちに採っておきたいところだ。
雪山は見るからに痩せてはいるが、高さはさほど減っていない。ブルーシートの下に潜り込んでみると、モミガラのしたにはまだまだたっぷり雪があった。
貯蔵庫室温は4.7℃。だいたい冷蔵庫の温度だ。まだ貯蔵効果はあると思うが、やはり1~2℃だったころに比べるとカビが生えたりするようになってきた。
取り出した食材。ダイコン、キャベツ、白菜、ニンジン、ジャガイモ。もちろん腐ってはいないし、甘みがしっかり増していた。
タマネギもまだまだ元気。これの味見は忘れてしまったなあ。
酒類。日本酒はまろやかな味になっている。その他の酒類はみんなで分けて、それぞれが後日レポートすることにした。
魚の真空パックは、食べられるのだろうが、なんというか別物の味になっていて、何とも微妙。でも鯛カツはぜんぜん大丈夫。へしこもまったくOKで、味噌やニンニクなども大丈夫。
結局、3ヶ月半の貯蔵後、今日取り出した中で食べられなくなっていたのはネギくらい。魚は微妙(何か別物になっていて、大丈夫かもしれないがキモチワルイ)。予想以上の保存力に改めて驚いた。
ただ、味の変化は1ヶ月で十分あって、その後2ヶ月半おいたからといってさらに美味くなるというわけではなく、むしろ保存の限界がきて、ネギはドベって、魚は別物になって、とにかくヤバイ感じになってきた。また県立大の減塩へしこも、さすがに旨味やジューシーさが抜けてきたようで、1ヶ月目くらいがベストだったように思う。
ともかく今回はいろいろなことがわかった。これをベースに、次の冬にはさらにグレードアップ雪室をやりたい。