アブラギリ(ころび)プロジェクト

 ころびとはアブラギリのことで、放っておいてもどんどん成長し、実や葉に弱いけれど毒があるのでシカも食べず、食害で荒廃しきっている山にあって「どこにでもいっぱい生えている」木です。

 日当たりのよいところにどんどん生えてくるのでむしろ嫌われ者で、邪魔者扱いなのですが、かつてはこの「ころび」は金のなる木だったのです。 

 ころびの主な利用法は、種を圧搾して油を取ることです。

 この油は、江戸時代には灯油や和傘の撥水剤などとして利用されていましたし、ろうそくの原料にもなりました。

 また絞り粕は肥料として重用されたため、かつては米の収穫後の貴重な収入源であったといいます。

 さらに葉は微毒があることを利用してお餅を包んで「葉もち」とし、腐りにくくしたそうです。

 この「ころび」、若狭地方と島根県は日本の二大産地であったとか。

 

 2011年の10月27日、若狭東高校の皆さんと一緒に実を拾いました。拾った実は畜産団地跡にブルーシートを広げて自然乾燥です。

 このころびの圧搾油は。現在もニスとして用いられています。特に高級楽器に用途があるとか。さらに近年はバイオエタノール等々の側面からも注目され、なかなかに面白そうな木なのであります。

 私たちは、このころびを地域産業のひとつにできないかという夢を持っています。

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2014年

3月

12日

雪室を開けてみました

雪室を開いてみました。

2月2日に入れたから38日ぶりです。

ブルーシートと断熱シートを外してみると、3月1日より少し低くなったようです。

バックホウにて掘削します。

雪はスコップでは掘れないくらいに硬く、もう氷のようになっていて、バックホウも浮き上がりながら掘っていました。

やがて貯蔵庫が出てきました。いよいよ中から食材を取り出します。

1ヶ月以上たっても野菜はあまりしおれていません。

葉野菜は葉の先端がしなびたり変色しているものの、本体はおおむね良好です。

ただ玉ねぎはダメみたいです。

根菜類はおおむね良好でしたが、サツマイモはちょっとカビらしきものが生えていました。

試しに野菜を味噌汁に、サツマイモを焼き芋にしてみました。

味噌汁はなかなか美味しかったのですが、白菜は生でも甘みがわかりました。

サツマイモは実に甘くて美味しくなっていました。

一番美味しかったのはリンゴです。1か月たっているとはとても思えないほど果汁たっぷりで、種の周りに透明感のある蜜の部分ができて、しゃきしゃきで甘~いリンゴになっていました。

はっさくも、すっぱさが薄まって、何よりむっちゃジューシー。果物はいけそうです。

そして根菜。人参も実に甘くなっていたが、驚きは大根。みずみずしく甘くて、そのまま生でばりばり食べられます。これはサラダにいいなあと思いました。

ということで、野菜と果物はいける!とわかりました。

埋戻し作業です。

4月にもう一度開けたときに埋め戻すための雪も集めて、できるだけ雪山を大きくしました。

柱の向こうあたりが頂上だったのが、左に大きく尾根が拡大しました。

これで6月くらいまで雪が残ってくれるのではなかろうかと期待しています。

4月には残った食材を取り出し、入れ替えもやってみたいと思います。

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2014年

2月

02日

雪室作り2日目

雪室2日目、今日は食材の貯蔵をします。

上根来に朝9時集合。

バックホウで雪山の入り口部分を掘削します。これって人力だったら大変だよなあと思いつつ、食材をカゴに入れて、3段の棚に貯蔵していきます。

下段は米(玄米、白米。写真撮るの忘れた)で1カゴ、酒(日本酒、ふぐのヒレ酒、焼酎)・みそ・こんにゃくで1カゴ。賞味期限に余裕があるものを入れることにしました。みそやこんにゃくは容器に穴をあけておきます。冷蔵庫なら乾燥対策に密閉するのですが、雪室は湿度が高いので穴をあけることにしました。

中段の1カゴ目は果物(りんご、はっさく)とコーヒー豆(これは密閉しておいた)、小麦、大豆を入れます。

大豆が美味しくなるといいなあ。

中段2カゴ目です。

ワイン(赤・白)、魚の干物(アジ、イワシ、カレイ、フグ)。

干物はどうなるか楽しみです。

上段1カゴ目。

大根、サツマイモ、ニンジンです。

特に大根はよく雪に埋めておくと甘くなるといいますから、期待大です。

上段2カゴ目。

白菜、レタス、キャベツ、玉ねぎ。

白菜が甘くなるといいなあ。

上段3カゴ目。

肉(牛肉・豚肉・イノシシ肉)、鯖のなれずし、豆腐(きぬごし、もめん)、そば、しいたけ。

写真ではパックのままですが、全部タッパーに入れ替えて空気穴をあけました。

カゴを貯蔵庫の棚に入れ、取り出しやすいよにヒモをつけました。縁日のくじ引きみたいですけどね^^;

 

コンパネでフタをして目印を立て、ビスで簡単に固定します。

そして目印をたてて再び埋め戻します。

 

昨日に続いてバックホウが大活躍です。

これも人力だと大変だし、雪を締め固めるのも大変ですから、本当にありがたいものです。

 

断熱シート、ブルーシートをかけ、ロープで固定して完成です。

どや顔で記念撮影。

人が下にいると雪山が小さく見えるとのことで、再度雪山の上に登って記念撮影。

この雪山、いつまで残ってくれるでしょうか。とりあえず野菜などは1~1.5か月でいい具合になるらしいので、来月中旬くらいに開けてみようと思っています。(人力は辛いなあ…)

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2014年

2月

01日

雪室作り1日目

今日は上根来の雪室作り。朝8時過ぎから、畜産団地跡所有者の皆さんと一緒に作業を始めました。

 

下界にはもう雪など全くありませんが、上根来はさすがに雪がたっぷりです。かつては雪に閉じ込められ、「除雪が仕事だった」といいますが、このやっかいものを地域資源に変えようという試みなわけです。

作業着手前。南からの日差しが当たらず、十分な空間を持ったこの場所を選定しました。

バックホウとペイローダーでどんどん雪を集めていきます。とにかく上根来の皆さんは「生きる力」が半端ないですね。

雪室本体は間伐材を太鼓挽きしたものを積み上げて作ります。寒い場所なので暖を取るための火は必須です。ロケットストーブも活躍し、昼休みには温かいカップみそ汁が飲めました。

丸太を積み上げてコンパネを挟み込み棚にします。今回は試作なので、幅1m(内空幅70~80cm)、奥行き2mとし、高さ30cm空間を3段持たせました。

ひとまずフタをして両側から雪を積み上げていくことにしました。明日もう一度掘り出して食材等を入れ、再び埋め戻す計画です。

見る見るうちに雪室は埋まっていきます。雪山の直径は10m以上はあります。

雪室の上を高く積み上げて雪山がひとまず完成。概算量100m3強(ざっと30tくらい)です。

南からの陽光の当たる場所ではありませんが、それでも春になればかなり温かくなりますから、少しでも長く残すために断熱シートで雪山を覆っていきます。

 

ブルーシートで覆ってひとまず終了です。10m×10mのシートを用意したが覆い切れない大きさで、明日追加のシートを買ってつなぎ合わせようと思います。

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2014年

1月

27日

雪室を作ることになりました

雪室を作ることになりました。

上根来の畜産団地跡で、あまたある畜舎等の建物跡のひとつを使って雪を集めて断熱シートで覆うという計画です。

米や野菜が甘くなるとかお酒が熟成するとか、いろいろ言うけれど、とにかくやってみようということになったのですが、ありがたいのは建物そのものがすでにあるということで、もし軌道に乗れば壁を作りつければ断熱性に優れた貯蔵庫になります。

発案から1ヶ月もたっていないのですが、「とにかくやってみよう」という流れになるのは、企画自体が魅力的というか、「面白そうだ」という理屈抜きのワクワク感があるからだろうと思います。

 

上根来の地元に人たちと一緒にやるのですが、標高300mの山の中腹にあって近隣集落まで7kmほどあるという立地上、上根来の人たちは実にたくましく、大工仕事や重機運転、さらには猟もこなします。かんじきをはいて山を歩き回る人たちです。

雪室も、我々だけでやっていたらきっと小規模な、なよなよとしてすぐに壊れてしまうようなものになったに違いないでしょう。

こういう人たち自体がすごい地域資源なのだなあと再認識しました。

 

雪が降る時期になると基本的に野外活動はむずかしくなりますから、NPO活動もほぼ休眠時期に入るのですが、今年は冬の真っ只中に面白い企画ができて嬉しいなあと思います。

 

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2012年

8月

03日

目指せ!しがら組み復活!第二回

今日は若狭東高校の実習第2回、伐採実習です。

木の切り方を学ぶのですが、今日伐採した木はしがら組につかいます。

生徒たちを前に、木の切り方をわかりやすく説明するトシロー講師。

のこぎりを使い、切りやすいアブラギリで木の切り方を実体験してもらいました。

我々も木の切り方を初めて知りました。

次にチェーンソーの体験。

おそるおそるながらみんなチェーンソーを使って上手に切っていました。

女の子も挑戦!このときだけトシロー講師、妙に親切です。^o^

このあと、すでに倒してある細めの木を手分けしてのこぎりで切って、トシロー講師がチェンソーで先端加工して杭にしました。

できた杭をみんなで少しずつ手分けして、汗だくになりながら持っておりました。

できた杭は10本以上。秋に予定している第3回実習で、しがら組みの杭に使います。

夏の炎天下、それでも元気いっぱいの東高生でした。

みんな、暑い中ご苦労様。

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